4月9日、六本木ミッドタウンにある東京Billboardにてトッド・ラングレンを観てきましたよ。ご存じのとおりトッドさんは、その時代時代において奏でる音楽が全然違う。ソロとバンド(ユートピア)でも全然違う。フィリーソウルもあれば、プログレもあれば、ハード&ポップもあれば、ずーっとピコピコ言っているのもある。「サウンドの魔術師」なんて言われていたけど、ホントに変幻自在。
そして今回は……ピアノやキーボード一切なしの4ピース・ヘビーロック&プログレでやり通しました。いやあ、今年いちばんのギターロック大会をトッドさんで聴けるとは思ってませんでしたよ。ピアノメインの曲もかなりラフなギターロックになってましたけど、ギター×2本の音色がとにかく多彩。とくにジェシー・グレスの足下にはいったいいくつエフェクタが繋がっているんだってくらいゴロゴロ並んでまして、トッドの足下はシンプルだけど、たぶん特注っぽいボックスをいろいろ踏んでましたね。
しかし、この人達うますぎ。一見するとガレージバンドがグランジやっているようなラフな演奏に見せかけて、実はかなーり凄い。トッドさんに加えて、ジェシー・グレス(g、vo)、カシム・サルトン(b、vo)、プレイリー・プリンス(ds)という4ピースでしたけど、みんな歌えるメンバーだったので、コーラスワークもかなり聞かせてくれました。
トッドさんの有名曲といえば「Hello It's me」あたりでしょうけど、これはやらず、4曲目くらいにサラっと「I saw the light」をギターロックでやりましたね。今回のライブの雰囲気、この映像が参考になりますね。
これは今年1月のライブだそうだけど、こんな感じの「I saw the light」の後に クリームバージョンの「Crossroad」もやりましたよ。サイケペイントのSGが出てくるかと、あらぬ期待が……。他に知ったところでは「Black Maria」「Number 1 Lowest Common Denominator」「Slut」なんかもやりました。
あと、東京Billboardって初めて行きました。低音がブンブン唸るハコ鳴りで最初は度肝抜かれたけど、途中からやたら気持ちよくなってきた。
しかし…ライブでこの人の本性を見極めようとしたら、いろんな構成のステージをあと10回は観なきゃいけないだろうなあ。
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