毎年明け恒例のMacworld Expo基調講演が終わって、ちょっと落ち着いたので、今年一発目のブログのネタはやっぱこの話題にしようかな。
えーっ、Apple TVはポチっとオーダーしました。まったくもって期待外れ…というのが日本での論調のようですけど、以前のエントリーにも書いたように、僕は期待大です。今からYouTubeとかにある気に入った動画をiTunesに放り込んで出荷まで待ちます。あ、そうそう。Apple TVってコンポジット出力をもっているけど、古いテレビにも繋がるわけじゃないみたい。仕様をよく見ると、最低でも480pの映像信号を表示できるテレビってことなので、D2以上の端子をもったテレビが必要なんですね。うちのテレビのD4端子にはDVDプレーヤが繋がっていますが、ご退場いただきましょう。
さて、iPhone。これは衝撃以外の何物でもないでしょう。自分の手のひらで、あれがあんなふうに動いちゃうって考えるだけでもワクワクする。SF、アクション、アニメ、空想科学小説、なんでもいいけど、昔から今まで脈々と続くそうした空想世界の中で出てくる「未来の電話」が、そのまま現実世界に現れちゃったんだから、男なら(女性でも?)誰でも無邪気に「ほしい! 触ってみたい!」って思うんじゃないかな。
iPhoneを技術的な視点で評価すれば、さらなる要望や不安要素も見えてくるのかもしれない。たとえば地図にしたって、結局はSafariでGoogle Mapを動かしているだけじゃんって言われてしまうと、まあそんなもんだよなって思えてくる。でも「未来の電話」に対して我々は、構成技術があーだこうだってよりも「こんな世界があったらいいな」って夢見ることがステキだったわけですよ。
そういう視点で、ここがもっとこうなればいいな、という要望を書いていくと…
カメラ:いきなりこれはiPhoneへの要望じゃないです。Googleさん。イメージ検索とは別に「画像解析検索」をそろそろ実現してもらえないでしゃろか。公園に行って知らない草花を見たら、その写真をiPhoneで撮ってGoogleに送って、その画像を解析したものがググった結果として出てくる…と。あとはiPhone上でテキストで「図鑑」と絞り込むとWikipediaの該当ページが表示されるって、凄く良いと思いません?
ウィジェット:ユーザが作ったソフトやウィジェットを追加するのはセキュリティの観点からダメって話だけど、Webから情報を引っ張って加工して表示するのみとか、アクセスできる機能を限定して解放してほしいなあ。たとえばA地点からB地点までの経路を調べたいとしたとき、それを指定すればGoogle Mapと乗り換え検索を横断的にアクセスして、道順/電車乗り換えがズバっと表示されるとか、そういうのってアップルには用意できないでしょ。
ビデオチャット:これもほしい。カメラが背面についているから、お互いの顔が見れないじゃないかって言うけど、顔を見ながらチャットする必要なんか無し。それより、たとえば目的地の周辺で道に迷い、相手に電話すると必ず「今どのへんにいます?」って聞かれますよね。でもその問いに正確に答えられたら迷うわけないじゃないか! 大抵は「えーっと……クリーニング屋がありますねえ」なんて曖昧なことしか言えません。なので、iPhoneのカメラで常に前方を映してナビしてもらうとかのほうが便利じゃない? 買い物を頼まれたときに陳列棚を映しながら「これか? あれか?」といくのも便利そう。
電話メモ:この機能については語られていないけど、あるのかな? 記憶スペースはたっぷりあるんだから、通話内容を全部録音できて、必要な部分だけをすぐにマーキングできる仕組みがほしい。電話で住所や電話番号を言われることって山ほどありますが、メモとれないから記憶力頼りになっちゃうんだよね。もちろん普通の携帯にも電話メモってあるけど、電話を耳に当てて録音を聞きながらダイヤルするのって、凄く難しいです。
GPS:これは…それほどいらないかな。Google Mapと連動するGPSってたしかに便利だけどね。
なんと、基調講演の模様がビデオPodcastでも配信開始されました。容量は1.21GB!
http://phobos.apple.com/WebObjects/MZStore.woa/wa/viewPodcast?id=212293773
これもダウンロードしておいて、後日Apple TV経由でテレビで見ようっと。
iPhone、今日はじめてその動画を見たんですが(@日経デジタルARENA)、あれCPUパワーかなりスゴイっすね。あれじゃ電池の持ちが多少悪いのもうなずける。
これまでのケータイやスマートフォン、PDAのイメージじゃなくて、どちらかというとPSPに近い印象。ゲーム機並みの能力を備えたハードの上に、Appleソフトをくみ上げたような感じに見えました。
あの手の携帯機の場合、これまでのセオリーだと、いろいろ制約がきついためにどうしても画面処理は簡素になりがちだったと思うのですが、iPhoneはその常識を覆すハイパワーぶりです。その分、連続稼動時間が犠牲にされているのでしょうが(それでも5時間持てばたいしたものです。PSPは4時間しか持たないし・笑)、その割り切りが出来るところがさすがApple、と思いました。
iPodに比べるとずっとコンピュータ的で、Appleの良さがより出てる感じがしますね。古くからのファンは「Newtonを思い出した」と異口同音に繰り返しているようですが、ふふ、その気持ちもとてもよく分かります。
そう、あの動きはそれなりのCPUとGPUを積んでいないと実現できないよね。そういう意味ではiPodとはまったく別物のハードウェアなんでしょう。ARMとかで動いている可能性もあるのかな。だとすると、プロセッサの影にNewtonの亡霊がウロウロしているのが見えそう(笑)
でも、バッテリー駆動時間が5時間って連続通話/Webブラウズだから、連続通話600分ってかなりバッテリがもつ部類だと思われ。この前出た某SO903iは連続通話160分だからね。じゃあ待ち受け時間は?ってことになるけど、そこはどうなんだろう…。
おお、そうか通話だけなら10時間持つんですね。すごい。それなら待ちうけも余裕ありそう。
ハイパワーCPU+GPU向けにあんなスリムな筐体ながら結構大きい電池積んでるんだなー。ここでも絶妙なバランスのよさを感じますね。たぶん日本では真正面から比較されるであろうW-ZERO3[es]は連続通話7時間、SoftbankのX01HTの場合でも約240分(日本国内・W-CDMA)/約300分(GSM)ですから。日本に来るときは当然3G対応済みでしょうから、後者くらいの感じで稼働時間が短くなるのかしら?
ちなみに、Engadget Japaneseでは↓な感じで揶揄されてますけど、
「しょぼい解像度(480x320)で低速なGSMのみ、サードパーティアプリも使えないクロースドプラットフォーム」
W-ZERO3あたりが念頭にあるのかもしれないけれど(解像度はVGA、まぁ回線はPHSだけど、プラットフォームとしても一応オープン)、iPhoneの見所、としてはちと的を外してる気がするなぁ。
(PSPも480x272ドットしかないけど、十分高精細に感じますよ。)
失礼! 600分じゃない〜。300分です。かけ算もできんのか、オレ。
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