応募で集まったデータは92点。うちサウンドは3点だから印刷するのは89点。表周りを含めて1cm弱の厚さになるよう考えていたので、とてもナイスバランス。集まったデータはK氏がIllustrator 8に張り込んで、それを僕のところに送ってもらい、こちらで一度フォントを埋め込んだPDFに書き出したうえでInDesignに割り付けました。印刷所のS氏から指定されていた入稿形式はPDF-X/1a。おお、とても今っぽい形式だ。もちろんいろんなアプリケーションからPDF-X/1aに変換できるんですが、やはりInDesignでやるのが気持ち的にも安心。
今回は89ものファイルを処理していくってことで、手でチマチマ作業していたら気が滅入ってしまうんで、まずIllustratorのファイルをPDFに変換するためのアクションをIllustrator CS上で構築。Photoshopみたいにフォルダの中にあるファイルを一気にバッチ処理するような機能はないので、そこは89回、チマチマとマウスクリックをすることになるけど、ワンクリックで1ファイルが処理されるんだからかなりの効率アップ。
次にInDesignへの割り付けだけど、これはチマチマやらないといけない。なおかつ出力後に裁断することを考えると、トンボが少しでもずれるとマズイ。そこでマスターページ上にガイドをつけて、各ページに貼り付けたファイルのトンボがずれていないかを確認できるようにした。…で、チマチマと割り付けていく。
でき上がったらPDF-X/1aに書き出す前に、プリフライト機能でデータの信頼性の確認。すると、フォントが埋め込まれていないファイルがいくつかあるのを発見。デザイナーのK氏と電話連絡しながら素早く対処し、見事にプリフライトチェックも合格。PDF-X/1aに書き出して、S氏の会社のサーバに入稿して、終了ぉ〜。
これでブックはめでたく完成するわけだけど、手作りの部分も少し残そうという話になり、K氏が表紙周りをハンドメイドすることに。そのための紙を僕が渋谷のITO-YAに買いに行ったんだけど、結構よい紙が売っていますね。シンプルかつ良い感じの紙をいくつかピックアップ。8枚くらい買ったんですが、それでも150円。安い。
次にやることはCD-Rの作成。たまたま自宅のプリンタはCDラベル印刷ができるので、これは全面的に引き受けました。手元にはサウンドデータのほかに印刷したPDFもあるので、オーディオとPCの両方からアクセスできるCDエクストラ形式で焼き付け、CDラベルを印刷して、これも完成ぃ〜。
そして誕生日当日。この時点でまだ誰も完成形を見ていないというのが凄い。僕自身は印刷されたブックを見ていないし、ケースがどういうものになっているかも知らない。そして自分の家で作ったCD-Rはポケットの中。現場ではじめてパーツ同士がご対面で、組み上がって完成ということになる。そして、その出来栄えは……いいじゃなーい。外箱の段ボールは不思議と安っぽさを感じさせないし、そこから取りだしたブックの仕上がりも素晴らしい。「これ、売り物になるよね」って言葉があったけど、まさにまさに。
その後、贈呈式と相成りますが、それはとあるサイトにアップされているので探してみてください。送っていただいたメッセージをWebでも展開しようと、いろいろ考えて、ここでもちょっとした新しい試みをしてみました。それはまた後日紹介しましょう。
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