RSS

初出:2006年1月27日 18:50

まず論点を絞り込むために、CDはAmazonで、データはiTunes Music Storeでの購入と限定する。さらに新譜について、いち早く聴きたいってことなら発売前日に並んでいる町のCDショップという選択肢もあるが、これも今回は除外する。っつーか、1日くらい待てよってね。どうしても待てないなら、待てないなりの選択肢ってのがある世の中さ。

旧譜については、iTunesよりもAmazonに軍配が上がる。理由はいくつかあるが、最大のポイントは「名盤」と呼ばれる作品ならCDやレコードの形で手元に置いておきたいからである。最近流行りのデジタルリマスタリングなんかされちゃっているなら尚更。手元に良い状態のメディアがあるなら、将来デジタルデータのエンコード方式が変わったりしても対応できる。時が経てば必ずロスレスが主流になるだろうし、そのロスレスもファイルサイズのさらなる縮小へと技術革新が進んでいくだろう。

あと、Amazonで旧譜を買うときに素晴らしいのが「輸入盤CD掘り出し市 ¥980より」で、各ジャンルの定番輸入盤が980円〜1,200円くらいの価格で買えてしまう。今、パーッと見ている範囲でも『The Buddy Holly Story(Original recording remastered)』いいねいいねー。『Catch a Fire(Original recording remastered)/Bob Marley & The Wailers 』素晴らしい。『Play the Songs of Bob Dylan(Original recording remastered)』買いました。……という感じで、まさに掘り出し物。10枚買っても1万円。

では新譜に関して。これは微妙なところだけどiTunesが良いかなと思うんです。まず価格的なところ。安くて1,500円なので輸入版新譜とあまり変わらないけど、変わらないならiTunesでも良い。聴いて聴いて聴き込んで、これは良いアルバムだと思ったら、そこからCDを買っても全投資額はそれほど高くない。

あと最近の傾向として、新譜が出て半年とかすると、DVD付きのデラックスエディションが出るっていう畜生で商魂たくましい戦略が多くなってきている。もちろんそういうDVDには当たり外れがあるんだけど、さすがにすでにCDで買っていると、こういうのには手が出し難い。

しかし、やはり微妙なのだ。まずiTunesについては参加していないレーベルがあるため、発売したのに売っていないって状況が起こりやすい。これはiTunesじゃなくレーベルに対して頭にくるので、輸入盤を買ったり、USのiTunesで買ったりして、そのレーベルの日本法人に金を落とさないよう、弛まぬ努力と飽くなき抵抗をしている。

あと、買って気にくわなければBOOK OFFで売ってしまえっていう(悪しき)リサイクル主義な人は、CDのほうが良いんだろうけど、未だにブツブツ文句を言いながら『Tin Machine』を売れないでいる自分がいる。

…とまあ、こんな感じなわけだが、総じて音楽を買うのっていろいろ大変だなあと思う。昔は音楽を買う選択肢が少なかったので、渋谷タワレコで買うか六本木WAVEで買うか新宿HMVで買うか…なんてことを悩む程度で良かったんだけどね。あ、そうそう。昔はこういうショップに行って、お店のディスプレイやらBGMやらレコメンドを見聞きすることで新しい音楽を知る機会があったけど、最近はそういうのも無くなってしまった。渋谷のHMVに行っても、新しい発見ってあまりないもんな。iTunesにはそういうところを期待したいし、Just For YouとかMiniStoreとか機能面では良い方向に進んでいるけど、いかんせまだカタログの数が少ない。各レーベルには廃盤モノを含めて、どんどんiTunesに投下してもらいたいです。

Googleさんは、この記事をこんな風に解釈しました
Googleさんは、この記事をこんな風に解釈しました

コメント

コメントする











名前、アドレスを登録しますか?








このエントリーのトラックバックURL:

トラックバック一覧


記事の詳細ページ

記事の全文を表示します。関連するコメントやトラックバックなどもこちらからどうぞ。

本日のBGM

Ajaxで動いてます。詳しくはここ

Now & Then