The Whole Earth Catalogは、第一版が発行されたのが1969年だったり、かなり手作り的なもののようなので、どうやらAmazonなんかでは手に入らないようだ。詳しいBlogにも「もしかしたら神田の古本屋で手に入るかもね」なんて書かれている。手作り的…というところで、勝手にペーパーバックっぽいものを想像していたのだが、実物はかなりデカイ。日本でいうところのA3変形くらいデカイ。さらに分厚い。その体裁だけでまさに「全地球カタログ」というだけある。ページを開くとタイプライターで打たれた文字、文字、文字。図版の切り張りの後なんかもそのままで、いかにも手作りっぽい。
そして中身はと言うと、一言で表すなら「本の目録」だ。本の目録が「全地球カタログ」というのは、これ如何に…と思われるかもしれないが、ここからは、実際に見せてくれた方の解説を反芻しながら自分の解釈で書いてみる。まずこのカタログには、当時のアメリカを中心に出版された無数の本が紹介されている。それらはカタログの制作者達によって分類されており、そのテーマは「自然」「農業」「建築学」「エネルギー」「性」「ドラッグ」「精神学」「宇宙科学」「超常現象」「生態系」「動物」「エコロジー」「ツール」「コンピュータ」とさまざま。そしてそれらを紹介する際の根底にあるテーマとして、高度に進化しつつある文明のなかで、人間が人間らしくあるために必要な「知」を身に付けるための本を紹介する…というものだ。
ここから長くなりそうなので、続きはまた後日。
【追記】
ちなみにスティーブジョブズがスタンフォード大学で行った講演で「Stay hungry. Stay foolish.」(貪欲であれ、愚かであれ)というのが出てきたけど、彼はこの本の後書きを引用したんですね。そのジョブズの講演は、こちらで原文が、こちらで翻訳が読めます。米国のiTunes Music Storeでは、スピーチの模様が無料で配布されています。
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