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初出:2009年12月17日 07:37

《前回のお話はこちら》

そうそう、ランブリンという名前の由来。これは読んで字のとおり「rambling」から派生したネーミングです。英辞郎でramblingを調べると

【名】長ったらしくてまとまり[とりとめ]のないスピーチ
【形】ブラブラ歩く、放浪性の

...なんて書いてある。街をぶらつき、とりとめなく喋る。そんなダブルミーニングを込めた名前であるが、個人的にはやはりカウンターカルチャー精神のひとつである「放浪」という意味合いが強い(自分は決して放浪癖をもっている人間ではないけど)。ramblingをテーマにしたブルーズやロックの名曲もたくさんあるし。

「とりとめなく喋る」なんて書いたが、ランブリンで実現したかったことは実は真逆で、「つぶやきの対象」を定義して、自分が何に対してつぶやいているのかを明示できる仕組みを作った。Twitterの上に位置情報レイヤーを構築してサービスの基板とすることで、サイバー空間でリアルタイム・メッセージが伝搬されるというTwitterの仕組みを、リアル空間に持ち込んでHappenさせることができるだろう。そのために、ランブリン上のあらゆる情報には緯度経度が付加される。ユーザーにも、ひとつひとつのTweetにも、そしてもちろんスポットにも。位置情報はひとつじゃない。行動のコンテキストによっては複数持つこともある。さらに将来は緯度経度だけではなく、RFIDや画像認識などからオブジェクトを特定して対象として定義できれば、つぶやきの可能性はさらに広がっていくでしょ? そういったものを自由に付加できる構造をランブリンは持っている。

これがランブリンのベースにある考え。サイバー空間に無限に広がり、繋がっていく情報の渦っていうのもカオスで楽しいけど、そろそろうんざりもしてきている。それよりも自分が今いる場所こそが大切だし、自分の目の前にあるものを知りたいだけなのに、億単位の情報の渦を何度も掻き分けて必要なひとつを探すというのは、いかにもPC的、旧時代的な発想だと思うんだよね。

だからって一気にジャンプしてARに行こうってわけじゃない。ARは派手で楽しいし、未来っぽいし、いいと思う。でもまだ今のデバイスの形態とはマッチしていないし、技術がまだ足りていないなと、使ってて思う。

自分はもっと地に足をつけていたい。しっかり歩いて、移動する先々で見つけたものを自分の身の回りに引き寄せ、自分の箱の中に無造作に貯めてみようじゃない。箱の中を整理したり分類したりなんて気にしない。常に自分がいる場所が情報の整理するキーになってくれるんだから。

これがランブリンのテーゼであり、これから先、ネット自体が誰の生活にとっても必要なインフラになるために、実現しなければならないことだと思ってます。

《続く》

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