Radiofishが終了ということで、残念ではあるけれど、商業ラジオ局の冠スポンサード番組としては、避けられない定めということかな。2002年10月からの2年半、とにかくこれでもか!というくらいオルタナティブ音楽を良いプレイリストで構成して流してくれた番組だった。
佐野元春が番組構成からスクリプトから、すべてを担当するというのだから、自然とジャーナリスティックな視点も盛り込まれて行く。レスター・ブラウンにインタビューした「風の力を知る」や、大胆にも番組丸ごとスポークンワーズのみという企画、そして、まだ日本ではそれほど市民権を得ていないジャムバンドへの理解をいち早く示し特集した「自由ってなんだ?」など、どれも民放ラジオ(しかも土曜の20時)の枠を超えた充実感のあるオンエアだったように思う。
かくゆう自分も、Radiofishサイトの制作に携わっていた人間として、毎週送られてくるプレイリストを見ては狂喜乱舞したり、3 Picks!のページを作りながら、思わずそのアルバムを購入したり…。メディア過多の時代の中で、新しい音楽を教えてくれる数少ないメディアでした。放送も残こすところ後3回。ベストミュージックに期待しましょう。