初代Macintoshが発表された瞬間のムービーが「Lost 1984 video」と題され、インターネット上で公開された。早速QuickTimeムービーをダウンロードし、うちのサーバにある映像コレクションに追加。
The lost 1984 video:
http://www.industrial-technology-and-witchcraft.de/1984.html
うちにある文献によると、発表が行われた場は(Apple Campusがある)カリフォルニア州クパチーノ市、De Anza Collegeのフリント・センター。1984年1月24日に行われた発表会となっている。この映像を見ていると、21年前のスティーブがまったく別人というくらい若くてハンサム(かつ、目つき悪し)なのが印象的だが、人前でプレゼンテーションする際の芸風が今と変わらないのも面白い。たとえば、コンピュータをバックパックから出すという演出や、タキシードの胸ポケットからFDDを取り出すところなど、今とメソッドこそ違うが、明らかに芸風としては繋がっているよなあ。
当時の感覚を思い起こしながら見ていると、やはりビットマップディスプレイと多彩なフォントというのが革命的。あと、この時点でMac Paintが動いているのもなかなか感動的である。Mac Plusを買った当初(1989年)は相当遊ばせていただきました。
ちなみに、このあとでMac自体が喋るという演出になるのだが、そこではこんなことが語られている。
大勢の目の前で喋るのは不慣れだけど、私がIBMのメインフレームを見たときに考えた格言をあなた方にも教えたいんだ。
「持ち上げる事ができないコンピュータを決して信用するな」
また、スティーブジョブズを「私の父親のような人」と呼ばせているところも、後々にさまざまな解釈が行われた箇所。発表会ではこの後にディランの「The Times They Are A-Changin'」をMacに“歌わせる”はずだが、今回公開されたムービーにはそのシーンが映っていない。サイトには、アウトテイクが2月上旬に公開すると書いてあるので、そちらも楽しみ。
Today's BGM :
Circus Envy from the album "Monster" by R.E.M.