新しいiTunes 8の目玉機能は「Geniusプレイリスト」ですか。Apple Storeのジーニアスさんがいまひとつ「Tech Info Library検索が得意な店員さん」から抜け出せないが故に、「Geniusプレイリスト」と言われてもその凄さがどうもピンと来ませんが、iPod(iPhone)をシャッフルでしか聞いていない自分としては、かなりツボにはまる機能なわけ。
で、iPhoneも無事Ver.2.1へアップグレードしまして、iTunesもiPhoneもGeniusプレイリスト対応となりました。どうやって機能させるのか、最初は分かりにくいけど、適当な曲を再生させている時にジャケット部分をタップすると、曲のシークエンス操作やら歌詞表示の画面モードになり、その中にApple Retail Storeで御存知!のジーニアスアイコンが出てきます。この数日、いろんな曲でジーニアスさんのお世話になっていますが、Humm.... 結構興味深い選曲するじゃないですか。
技術的にどんなことをしているか、その種明かしはされてませんが、アップルへのインタビューによると、曲名やアーティスト名などのメタ情報は考慮せず、iTunes Storeの購買履歴や、世界中のユーザーから吸い上げたプレイリスト情報、再生履歴などをマイニングして曲の関連性を構築しているんだとか。
でも、だとしたら、The Jamでプレイリストを生成したら、2曲目にポールウェラーのソロ曲、3曲目にスタカンの曲と来て、その後はUKパンク〜ニューウェーブ路線になっていくのは、いかにもメタ情報を見ているような展開じゃないか。佐野元春の曲で作ったら、必ず「Shout to the top!」が入ってくるのはどーしてなんだ。...はっ!? そうか、iTunesでみんなそういう買い方をしているってことか。ちなみに今、XTCの「The Meeting Place」(Skylarking収録曲)で作ったら、ジョンレノン〜ポールマッカ〜ブライアンウィルソンというベタベタな選曲になっていますが、『Skylarking』のプロデューサーであるトッドラングレンはリストされていない。やっぱメタ情報を見ているわけじゃないのか。
たぶんアップルはこの先も種明かしをすることはないでしょうが、Googleのページランクのように、なんとなく皆の手によって解析され、SEOならぬGenius Playlist Optimizeのような動きが出てくると楽しいですなあ。先日はKeb' Mo' 始まりのプレイリストを作ったら、その後はベタベタなブルーズ祭りになってしまい、もう少しオルタナティブな流れを期待していただけに「そーじゃないだろ!」とツッコミました。こういうののSEO(ならぬGPO)で遊んでみたいわけですよ。
なんでも、週一ペースでデータが吸い上げられ、更新されては還元されるという話なので、しばらくの間はGeniusプレイリストを積極的に使っていこうかと思います。このブログに載せてる「本日のiTunes BGM」も、しばらくはジーニアスさんのセンスで選曲されたリストってことで、果たしてどんな選曲になるか、乞うご期待。
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