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初出:2005年6月 5日 00:54

Oasis-Dbtt

Don't Believe The Truth
Oasis original release : 2005.5
Epic
iTunes Music Store
Amazon.co.jp

前作「Heathen Chemistry」も発売前からネット流出して話題になったが、今回は完成してから発売までの期間が長かったからか、1stシングルの「Lyla」をはじめ、とにかく早い時期からネットの上を流れまくった。そして僕もご多分に漏れず、流し素麺かの如く摘みまくったわけだが、この行為は正直お勧めしない。「音楽を盗むな」とか「著作権が…」という正当な理由もあるんだが、それを言ってしまうと完全な自己行動の否定になってしまうので、言いません(Wow!)。リリース前の“ネットブートレグ”って、往々にして音が悪いんだよね。Lylaなんかも、最初に流れたファイルは全然低音が聞こえないもんだから、結局歌メロだけ聴いて「出だしはStreet Fighting Manのパクリ」だの「シングアロン型Oasisメロ自体がもうワンパターン」だのってネガティブな話にしかならなかった。かくいう自分もあんまりパっとしないなあと思ってたし。でもきちんとしたアルバムの音を聞くと、なんだよこの曲はドラムとベース、いやドラムが命って感じじゃないか。今回のアルバムは、ドラムでザックスターキー(リンゴスターの息子)が参加しているのが話題ではあったが、Lylaにおいては非常に素晴らしいドラムを聴かせてくれる。親父を意識するのは端から間違えだが、The Who(ザック参加)とも違うし、ジョニーマーのThe Healers(ザック参加)に近いけどちょっと違う。往年のOasisフォーマットながら新しい地鳴りを起こしている感じで、聴いていて盛り上がる。

今回の新作は全部そんな感じで、一曲一曲「Oasisなんだけど新しい」感覚をもっている。この「Oasisなんだけど」には「問答無用」「アンセム」「パクリ上等」「美メロ」などが含まれる。で、「新しい」には、非常にさまざまなニュアンスが含まれていて、それがこのアルバムの総合的な良さに繋がっている。たとえば、1曲目である「Turn Up The Sun」の印象的なイントロは今までにない旋律だし、リアム作の「Love Like A Bomb」「Guess God Thinks I'm Abel」なんかは、ノエルには出せない響きを醸し出している。いやあ、ほんとリアムは頑張りました。偉いよ。一方、今まで「Oasisなんだけど」を頑なに守り続けてきたノエルも変わった。もちろん美メロ、パクリは相変わらずで、「Mucky Fingers」のリズムは言わずもがな。詩の作りは完全ディランを意識してるし(すべってる感じもするが)、「The Importance Of Being Idle」はイントロからモロにThe La's(水戸黄門って言っているようじゃアマアマだね)、さらに全体の雰囲気はThe Kinks。「Let There Be Love」に至っては「ジョン魂」〜「イマジン」期のレノン技法に完全に寄っている。…と書き進んでいると、何も変わっていないと思われるかもしれないけど、リズムの作り方、メロディ+コード進行など、一工夫も二工夫もされていて、結果として曲の幅を広げている。そう、もはや「〜〜似」というのは曲作りにおける“お遊び”でしかなく、曲の本質は相当マジメに作り込んでいる印象なんですよ。

あと、今までのOasisでどうも物足りなかったのが、曲全体から放たれるプレイヤビリティ。つまりメンバー各々が楽器でもって出してくる個性。それが絡み合うことで生まれるアンサンブル。これが圧倒的に足りなかった。いや、演奏が下手だったとかじゃなくて、「この曲はこう鳴るべき」という模範解答的な常套手段に頼りすぎじゃないか? といつも感じていたんだけど、今作はようやくゲムやアンディの個性が演奏のなかに見えてきたり、嬉しい意外性があったりと、聴いていて飽きないサウンドになっている。これは今後、もっともっと突き詰めてほしいなあ。

最後に、ホントによく言われることだけど「Definitely Maybe」や「Morning Glory?」を超えたか? とか「Be Here Now」のような駄作か? という点については、今の時点ではなんとも言えませんがな。最初の2作は、それこそ1994年のイギリスという時代性やら、Oasisのゴシップ性やら、怒濤のセールスやら、ネブワースやらって要素が綯い交ぜになった結果としての「最高傑作」というレッテルなわけで、純粋なアルバムの評価だけで考えられるものでもない。そういう意味では「Be Here Now」だって、発売当時は1997年の時代性にピッタリの音だったわけで、ところがその後急激に状況が変わっていった(Radioheadの台頭とか)ことで、結果として「駄作」というレッテルになっているわけで。まあ、ノエル自身がドラッグやら人間関係的に最悪の時期だったこともあり、ノエルの「Be Here Nowはクソ」発言がそれを助長させたところもあるかな。そういう意味では今作を引っさげて、Oasisがどういう活動をするか。特にアメリカにおいてどういう評価を得るかがキモのような気がする。ちなみにiTMSでのランキングは日々ジワジワと上がっており、今日時点で総合11位、Rock部門6位と結構良い評価。すでにアメリカで高い評価を得ているGorillazやColdplayと比べると見劣りするが、今まで散々とOasis側がアメリカをコケにしてきた歴史を考えると、今作は本当に方向転換を図るべく作られたアルバムなのかもしれない。

Googleさんは、この記事をこう解釈しました

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