Topo Cardビジネスプラン:プレゼンテーション動画

2018年11月〜12月。TEP(TXアントレプレナーパートナーズ)の「第7期TEPビジネスプラン作成セミナー(https://tepweb.jp/event/2018-bp/)」に参加して作成した、Topo Cardビジネスプラン。これの音声付きスライド動画です。

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本日はこの発表の場をいただき、ありがとうございます。イマイケンジと申します。街の営みをリアルタイム情報にして流通させるサービス「Topo Card(トポ・カード)」の事業化に向けたビジネスプランをご説明します。

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本日お話ししたいテーマは3つです。まず一つは、地域情報のIT化に対する考え方。

二つ目が、Topo Cardの開発から3年経ちましたけども、その間に得た成果についてお話しします。

三つ目はタウン誌との協業と事業化に向けて。この3つのテーマでお話しします。

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地域情報の発信を考えたときに、その中心的な役割を担うのは、飲食や小売店です。

「小売店もITを積極的に活用しなければならない」と言いますが、実はそう簡単ではありません。

ITのメディア。これは大きく分けて「プル型のメディア」と「プッシュ型のメディア」があります。

プル型というのは、ユーザーにアクセスしてもらうのを待つメディアです。 WebサイトやGoogleの検索、各種ポータルサイト。これはすべて、ユーザーがアクセスをしてきて初めてその情報に触れるというものです。

一方、プッシュ型というのは、ユーザーに情報を直接配信していくものです。メールマガジンもそうですし、SNSもプッシュ型と言っても良いでしょう。また、クーポンなどもそうです。

しかし、それぞれに対して懸念点というのがあります。 プル型の場合は、顧客・ユーザーに発見してもらうためには、何かとお金がかかっていきます。 また、プッシュ型のメディアは店舗の商圏内にいるユーザーに届く保証というのは、なかなかありません。

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今の時代、ユーザーは街の情報をどう手に入れているか? もしくは、小売は街の情報として何をどう発信していくか?

ついこの間、ソフトバンクで大規模な障害が発生し、街を行き交う人達が途方にくれている、そんなニュースをやっていました。

スマートフォンとSNSが全盛の時代。しかしSNSというのは、そのサービス設計に地域性というのは考慮されていないため、遠くの情報も近くの情報も画面の中に一挙に押し寄せてきます。

ユーザーはその中から自分が欲しい情報を掻き分け、探しだし、それでなんとか情報を使っている状況です。

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そんな地域情報を効率よくやり取りするための情報サービスとして、Topo Cardを3年前にiPhone上で開発しました。

Topo Cardの仕組みですけど、そこで作られるすべての情報に緯度経度が付与されます。イメージとしては情報がすべて地図上に置かれている、そんな様子ですが、それを単に全国地図で見せるのではなく、ユーザーのスマートフォンに付いているGPS情報を検知して、お店の近くに来るとプッシュで情報が表示される。これがTopo Cardの簡単な仕組みです。

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ここでTopo Cardがどのように機能するか。動画デモでお見せします。

とある場所でTopo Cardを開くと、その周りにある情報が一覧で表示されます。気になるカードを開くと…これはケーキ屋さんですね。「クリスマスケーキのチラシにお店の情報を載せ忘れた」と書いてあります。

Topo Cardでは、お店の位置や場所がよく分かりますので見てみると、ここからはちょっと遠いようです。

後日、散歩をしていると画面上に通知が届きます。この前のケーキ屋さんです。場所を見てみると、どうやら近くにあるようです。

もう少し情報を見てみましょう。カードを開き、地図上で自分の位置とケーキ屋さんの位置を結んでみます。

そうすると2ブロック先くらい。本当に歩いて行ける範囲ですね。ではちょっと寄り道をしていきましょう。

地図に合わせて進んでいきます。このカードに載っている写真のチラシが見えてきました。どうやらお店はすぐそこのようです。

このような形で、カードで情報を得て、プッシュでそれが通知されて、マップに従ってお店まで誘導する。これが一連の動作にできるのがTopo Cardの特徴になります。

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「そもそもトポってどういう意味?」とよく聞かれます。

Topoというのは英語なのですが、その語源はギリシア語のトポス、「位置」「場所」を意味する言葉に由来します。

場所といっても広い場所ではなく、歩いて行ける近い場所です。つまり「徒歩」にマル。ま、ダジャレです。

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ここまで説明してきたものは既にiPhone用アプケーションとして完成しています。

しかし重要なのは、そこでやり取りされるコンテンツであり、それを使うユーザーの数です。

この3年間。Topo Cardはこの大きな壁に阻まれ、超えられずにいました。

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そこで事業化にあたり、まずパートナー探しを始めなければならないと思い立ちました。

街の情報を集めて、魅力的なコンテンツに作り上げては地域に貢献する。そういうメディアがあります。それがタウン誌です。

クーポンを中心としたフリーペーパーというのも多々ありますが、特集や取材記事、ニュース。そういったものを中心とした読み物としてきちんと作り上げるタウン誌。これにTopo Cardの価値を届けていきたいと考えています。

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では、Topo Cardがタウン誌にどのようなメリットを提供できるのか?

タウン誌が抱えている課題を現在リサーチ中です。

タウン誌の編集の方に聞いてみると「常に魅力的な記事を作らなければならない。そのためには街のフレッシュな情報を常に集めていかなければいけない」。そういう課題があるようです。

一方、広告担当の方から聞こえてくるのは「ネットに広告の収入が奪われている。広告収入の減少に対する施策。これが課題になっている」と言います。

そして両者に共通している課題というのはやはり「人通りの多い配布場所を確保しなければならない」と言います。

それに対してTopo Cardはスマートフォンならではの価値を提供できると思っています。タウン誌の方々へのメッセージ。これを端的に言うと「あなたの場所まで、読者を確実にお連れします」ということになります。

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ここでタウン誌の市場規模を見てみましょう。

広告費に関しては2017年、電通の調べです。ローカル広告の中において、タウン誌・フリーペーパーは2,136億円の広告規模があります。もちろんフリーペーパー全体に中でのタウン誌というのは割合が小さいので、この金額より少し下がりますが、だいたい一つの参考になると思います。

これは少し古い情報ですが、日本生活情報誌協会が調べたフリーペーパーの実態調査。冊子数としては1,200媒体が発行されており、その部数は293万部になると言います。

そうした媒体から「創刊から5年以上の実績」を持ち、「月刊で発行」され、その部数が「3万部以上」の媒体というのを抽出すると、166媒体が見つかりました。これが具体的な、Topo Cardのパートナー媒体の数となります。

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Topo Cardの事業化に向けて、まずは3年間のタイムラインを設定しました。

初年度。これは我々自身がノウハウを積まなければなりませんので、様々なトライアルを行います。

そこで全国の媒体にアプローチし、しっかりとしたパートナーシップが組める10媒体を探していきます。

ノウハウを蓄積するために、まずはサービスを無料で提供し、購読者を中心にTopo Cardのユーザーを増やしていきたいと考えています。

一年目で培ったノウハウ。これは手早くシステム化し、2年目からは有料契約を獲得していきます。

毎月固定の月額料金に加えて、タウン誌が喜ぶ付加機能、イベント開催機能であったりアンケート機能、そういったものを追加で開発してきます。

それを、そのタウン誌が配布している地域にあるITベンダーやコンテンツ開発者など「地域パートナー」に広めて、彼らがタウン誌と一緒になってTopo Cardのシステム上で開発をする。そうすることで、地域の独自性を発揮してもらいと思っています。

3年目は成長の年と位置づけます。タウン誌の契約を増やしつつ、個店がコンテンツと広告を自由に配信できるプログラム、これを提供することで 冒頭で申し上げた「街のリアルタイム情報を流通させる」というビジョンに近づきたいと考えています。

このタイムラインを一言で言うなら「地域パートナーと産み出すデジタル・コンテンツの地産地消」これを3年間で実現できたらいいな、と思っています。

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タウン誌に向けてのサービスメニューを考えてみました。月額8万円、年間96万円。タウン誌に対してスマートフォン対応、SNS対応、もちろん地図を使った誘導。記事の自動翻訳などなどをワンストップで提供できるサービスを考えています。

金額に関しては、だいたい一ヶ月分の印刷代が94万円なので、一ヶ月分の印刷コストをプラスすることによって、一年間のスマートフォン向け媒体展開ができます。

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個店向けのサービスメニュー。これは金額をぐっと押さえて、月額9千円。初回3ヶ月は無料という最近一般的になりつつあるサブスクリプション・モデルを導入していきます。

来店したお客さんと継続的なやり取りができる、そんな各種機能を実現することで、小さな小売店でも告知、お客さんとのエンゲージメント、そういったものを手軽に実現できる機会を提供します。

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損益企画です。既にiPhoneアプリケーションはありますが、Android版が必要になります。また、サーバープログラムは常に開発を続けなければなりません。最初の二年間は外注による開発が現実的かと考えています。

二年目はようやく売上が発生します。もちろん規模が大きくなるので、開発費・外注費もかさみますが、25社と契約しつつエクストラの開発をなんとか受注できれば黒字になるのではないかという算段です。

三年目は成長の年と位置付けましたが、ここで初めて開発スタッフを雇用して事業を加速します。一年目、二年目の投資というのは三年目で回収できるのではないか。そう目論んでいます。

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この三年間、Topo Cardの実証実験を一人でやってきましたが、ビジネス化には程遠い状況でした。

このビジネスプランをきちんとした形で実現するためには、二つのご支援が必要だと思っています。

一つは地域密着型のタウン誌とのコネクション。 そしてもう一つは、この構想自体を実現するためのパートナー。私一人でやってきましたので、このパートナーが必要だととても強く感じています。

そしてチームビルディングです。

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先日、糸井重里さんが主催する「ほぼ日」の株主総会を見にいきました。その場で糸井さんがいっていた言葉でとても印象に残ったものがあります。

街の消費は「ヒーローやヒロインに投票する行為である」街が繁栄すれば、自分も幸せになる。こう言っていました。

それは自分が考える街の消費というものを的確に表した言葉でした。そして何よりも、身の回りの情報を手に入れて、それを生活や消費に取り入れることで、生活の質を向上させたい。そういう意識を持ったユーザー、もしくはそこに何かを提供する個店。そうした方々にTopo Cardを届けたいと思っています。

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最後になりますが、自分が生み出したTopo Cardは完成形ではなく、あくまでもタネです。地域パートナーを募り、地域ビジネス・プラットフォームという森を作ることで、その地域を活性化させていく。そのことを切に望んでいます。