構想期間1年6ヶ月。開発期間3ヶ月。先週ようやく最初の開発を終え、現在App Storeでのステータスは「In Review」......。え?たった3ヶ月!? なんだか長いこと、このプロジェクトにどっぷりと漬かってた気がするよ。そりゃそうだ。心は常に「ランブリン」とあった。大袈裟じゃなく、本当にこの事ばかり考えてた。「ランブリン」── リアルタイム・メッセージングとエリア情報を連携させた新しいWebのサービスであり、iPhoneで使うことでサービスの真価はもちろん、iPhoneの真価も発揮できるんじゃないかという自負がある。
たぶんランブリンの宣伝文句やらメッセージやらは、理路整然かつ平易な文章に乗せて書き続けることになるんだろう(今朝も一本書いたしね!)。だから自分のブログでは、雑文を通じてランブリンとは何なのかを書き散らかせてみることにする。
ランブリンは、街の形成する重要な二大要素である「人」と「スポット」を、リアルタイム・メッセージングでもって結びつけようというものだ。ランブリンの根っこにはTwitterがあり、そこに位置情報を付加し、GPSなどで緯度経度を操作することにより、場所に対してTwitterのつぶやきが投稿・閲覧できる。さらにスポット情報を結びつけることで、人同士が集い、会話や買い物するといった生活の場を、ランブリンというサービスの中で機能させる。サービス内での基本的行動は「つぶやき」に集約させつつ、それ以上の応用を実現しようというものである。
今のTwitterの勢いは決して無視できないし、Twitterにとても依存した体裁をとっているので、よくある連携サービスのひとつとして捉えられるだろう。しかし、Twitterのサードパーティ品を作ったつもりはさらさらなく、ましてや下世話なモノマネでもない。「プロトコルとしてTwitter」を使ったに過ぎないと考えている。ランブリンを作るにあたって、Twitter的なリアルタイム・メッセージングの仕組みを自分達で用意するという選択肢もあった。現に一年前に行った実験サービス「Moyoli」(なんてFuckin' Name!!)では、実際にその仕組を自前で作ったりもした。
だけど、今年の6月にサンフランシスコのTwitter本社へ行ってランブリン構想を話した際に、彼らから「Twitterを使って自由にサービスをマッシュアップしてほしい」という言葉を聞いたとき、Twitterは新しいプロトコルなんだと勝手に解釈した。そのプロトコルを使って自分たちのランブリン構想を実現することで、140文字のメッセージングはもとより、フォロー/フォロワーというソーシャル機能もTwitterプロトコルに任せて、自分たちが本当にやりたいことに専念できるという結論に至った(正直ホっとしたよ)。