【追記】
◎2008.6.6
フと思い出した。昔、Palm端末を作っていたHandspring社が設立されたとき、たしか1999年くらいだったと思うんだけど、幹部が日本に来ているっていうのでインタビューしたことがある。そのときに「通信できるPDAとしては、日本の携帯電話がそれに近づくと思われるが、Palmデバイスとして施策はありますか?」と聴いた際に「通信できることにそれほどの重要性があるとは思えない」みたいなニュアンスの答えがあり、その場でちょっと唖然としたことがあります。
たしかにNewtonも通信には疎かったし、米国でスマートフォンが台頭してきたのはここ数年のことなので、ある時までは日本は米国よりも先を見ていたって言えるのかもしれない。もちろん今は迷走真っ直中だけどね。
◎2008.6.8
こ、これは本物っぽい。第一世代のiPhoneと同じ、黒箱+透明プラスチックのカバーがしてある…。
iPhone、ソフトバンクからの発売が決まりました。この一ヶ月で各国から契約締結が聞こえてきましたが、それらのリリース内容と同じく「年内の発売」となってます。来週のWWDCでスティーブ御大が詳細を発表するまで、この書き方で統一なんでしょうね。
しかし、そうか、ソフトバンクか…。まあ、自分はauなので、どこから出ようとMNPする!と心構えはできてますよ。でもdocomoが良かったなって思うところもある。iPhoneにとってキャリア=インフラ屋でしかないので、iモードがどうとかってことは全く気にしていないんですが、ソフトバンクって「インフラが弱い」という定評ですから、音声通話は当たり前として、いつでもどこでもHSDPAでバキっと高速通信できるかが心配。
そう、iPhoneにとって、とにかくインフラこそが重要なんです。もちろん回線品質もそうですが、iPhoneがiPhoneたり得るサービスを司っているのは、結局キャリアのインフラサービスがあってこそ。たとえばこんな感じ。
5番目は別にして、1〜4は日本の携帯電話とはかなり違うところ。1はアップルとキャリアの契約システムの繋ぎ込みが必要だし、2は米国でもYahooメールで実現しているので大丈夫だとして、4はアップルとAT&Tが密に共同開発して実現したってスティーブも言っていたくらいなので、そうしたものがきちんとソフトバンクでインプリされるのか興味津々。欧州ではどうしているんだろう…? あ、でも、そもそも世界展開を前提にしているんだから、各国へのインプリはやりやすくなっているか…。
5の料金プランもかなり気になりますな。今はなんだかんだでauに1万以上の月額料金を払っているので、それが半分になるだけでもかなりHappy。逆に言えば、6,000円くらいで通話+パケット定額というiPhoneプランを作ってくれないと困りますよ。まあ、そこは野心的なソフトバンクですから、4,000円くらいで「ホワイトプラン for iPhone」なんて用意してくれたら最高。あとはとにかくインフラ屋に徹してください。どこのキャリアを使っているか忘れるくらいにね。
それと、いったいどうなるかと興味があるのが日本へのローカライゼイション。日本語表示と入力は今でもソフトウェアとして対応しているので、あとは日本語入力をしやすいシステムと辞書を積んでくれればいいだけだが、それ以外にも日本語化しないといけない部分って意外と多いでしょう? たとえば留守電の応答ボイスも日本語にしないといけない。キャリアから音声ファイルが提供されるもんなのか、そこもアップルで作り込んでくるのか…? あと、自分の声で応答ボイスをカスタマイズできるのか? 今はそういう機能、iPhoneにはないですよね。カメラの撮影音をOFFにできる今のiPhoneの仕様も日本では変えてくるのか、などなど考えるとキリがない。
何はともあれ、出たらすぐに買います。速攻買います。でも、日本はアジアの中でTier 2だって聞いたんだけど、どれくらい発売が遅れるのかなあ……。