もし第一期MTV世代だとすれば、ダイア・ストレイツっていうとこの曲しかない! というかこの曲しか知らない! というくらい「Money For Nothing」なんでしょうね。実際、iTunes Music StoreのiMixなんかを見ても「MTV世代」とか「80's Blillboard」なんていう括りで「Money For Nothing」が選曲に入っているケースがほとんど。実際、僕もまったくその通りで、いっちゃん最初に「Money For Nothing」のプロモを見た時のことをとてもよく覚えています。曲もイントロからキャッチーなギターリフだし、当時は飛ぶ鳥を落とす勢いのスティングがコーラスに参加しているなんていう話題性もあり、売れに売れた曲。あと「Walk of Life」もMTVでたくさん流れてたなあ。Google Videoの検索で出てきたので、ぜひ見てみてください。
……………だけど、僕の中ではやっぱりM-1「Sultans of Swing」がダイア・ストレイツですよ。その昔、仕事絡みの人たちとダイア・ストレイツの話になって、「Sultans of Swing」が好きだって言ったらマジにビックリされました。よくよく聞いてみると、ダイア・ストレイツ=Money For Nothing という話から先に進むことはそうそうないので、いきなり「Sultans of Swing」が出てきたからビックリしたと。でも、iTMSのトップダウンロードでも10位中5位分を占めているってことを考えると、この曲こそがダイア・ストレイツだと感じている人も多いんでしょう。ただまあ、10位中5位分が同じ曲って、なんてチャートだ、こりゃ。
このベスト盤はデビュー作から順を追って選曲されているみたいで、前述の「Money For Nothing」「Walk of Life」「Sultans of Swing」や隠れた名曲「Lady Writer」、ライブ音源を含む16曲入り。バカ売れアルバム『Brothers in Arms』からは5曲も収録されています。より詳しい情報・エピソードはこちらのブログがとても参考になります。現在は長期活動休止中だけど、一番最後にリリースされたベスト盤で、CDではマークノップラー(バンドのキーマン)本人による解説も付いていることを考えると、総まとめ的な一枚。iTMS価格で1,500円(amazonは執筆時点でデッドストック)なので、入門盤としては最適ですね。