そこは、とにかく見渡す限り野原が続く場所で、もしかしたらどこまで行っても、この景色が終わることはないんじゃないかと思えてしまう。そのスケールの大きさに、ちょっと眩暈がする。
秋の雲が太陽に焼けていく、その光景をしばらく眺めていた。そしてフっと視界を広げると、もう空は暗くなっている。明るい時間がどんどん短くなってきている。娘を見ると、景色なんて意も介さず、お菓子に夢中。それでいい。なんとなく過ぎていく時間を共有できるのも、もう後わずか。
まさに、Setting The Sun。でも、たとえこの世界がどうなろうと、堕ちた日はまた昇るわけ。