本当にクラプトンって人は、ファンを一喜一憂させることにかけては天才的だと思う。去年はロバートジョンソンをこの世に引っ張りだしてきてブルースファンを騒がせたかと思ったら、今年はSMAPかよっ! まあ、ジャニやら代理店が大枚積んで権利を買ったんだろうから、クラプトンには罪はないぜ…と思ってたら、くだらんコメントまで寄せてるし。あ〜〜〜〜、ほんとあんたったら!
そんなわけで、逃避行動として購入したのがこのアルバム。それまでドラッグ漬けでヘベレケになっていたクラプトンが、心機一転で世に送り出したわけだが、内容は「レイドバック」の一言ってものだったから、当時のクラプトンファンは嘆き悲しんだという作品。やはりここでも一喜一憂させていましたか。でも、これを最初に聴いたのが中学3年生でしたが、「I shot the sheriff」「Let it grow」なんかにはえらく感銘を受けた次第です。この後に続く『No Reason to Cry』とか『Slowhand』とか、もしかしたらクラプトンがいちばん充実していた時期なのかな、と思う事もしばしば。
ちなみに「I shot the sheriff」の歌詞の中で
I shot the sheriff. But I did not shoot the deputy.
…と歌っておりまして、つまり「保安官は撃ったが、副官は撃ってない」ってことですね。…で、さらに歌の中では、副官殺しの罪で追われているっていう詞が出てくるのが、中学生にはとても不思議でした。ジャマイカ(オリジナルはボブマーリィの曲)では、副官殺しのほうが罪が重いってこと?