Apple Japanの新GarageBandのページにはなぜかMagic GarageBandのページがないので、イマイチどういう機能なのか分からない。僕なんて「Magic」で「バーチャルバンド」っていうくらいだから、遠隔地にいるメンバー達とネット越しにセッションができるのかとか、ありもしない妄想を膨らませていたけど、フタを開けてみると...なんだい、単にジャンル毎にサンプル曲が用意されていて、それぞれの曲の楽器構成を取捨選択して一緒に演奏するってことかい。今までも出来たことを、分かりやすいインターフェイスとビジュアルでもって新機能!! と半ば強引に押しまくるアップルのお家芸。まさにApple Magicってやつですね。
...と凄い否定的に書きましたが、Apple Loopsを貼り合わせて、それっぽい曲をつくるのも結構至難の業なので、実は便利な機能なんですよ。難を言えば、サンプル曲がもっとたくさん選べるといいんだけど。
さて、iLife '08の他のソフトや新機能には目もくれず、Magic GarageBandをとりあえず試してみました。USのGarageBandページに画面写真がいくつかあるので、それを見ながら読むと分かりやすいです。まず用意されているジャンルは
時間と意欲があれば、例えばラテンとかルーツロックとか選んだのでしょうが、ちょろっと試すだけなんで慣れ親しんだスローブルースを選択。バンド編成と楽器を選択すると、結局は楽器毎にシーケンスが並ぶいつもGarageBandな画面に。あとは曲に合わせてひたすら演奏し、録音するというわけか。
最初はバンドに合わせてソロだけを弾いてみたけど、どうせならってことで、ギターパートは全部自分で弾いてみました。ソロとバッキングとアクセントの3本。所要時間はなんだかんだいって40分くらい。新しいGarageBandで何が便利かって、マルチテイク録音ができるところです。今回はソロで合計5テイク録音。2〜5テイクのどれを採用するか悩んだけど、5テイク目を採用(そんなこたあ、どうでもいい話か)。
あとこれは是非書いておかなくては。GarageBandのアンプシミュレータとかエフェクタとか、結構いい音だすんだけど、どんだけ頑張ってもライン入力なんで、音が細くなっちゃう。そこで久々に「サンズアンプ Classic」を引っ張り出してきました。サンズアンプって何かというと、超アナログな造りのアンプシミュレータです。そんなに大袈裟なものでもなく、大きさも価格もちょっとしたエフェクタ程度。それでもチューブアンプ並の音の太さがライン入力で再現できるし、歪みが心地よいから、ギターだけじゃなくボーカルやドラムに通して使うプロもいるくらい。
以前は、いまいち使い方が分からず放ったらかしにしてたんだけど、ライン入力で卓録するのに絶大な威力を発揮するんですな、これ。ただ、モノは結構ちゃちいのでノイズは乗るし、ツマミはガリっているしで、扱いはちょっと難しい。いろいろ試行錯誤した結果、サンズアンプでは真空管っぽい野太さだけを得るようにし、歪みも自然な程度に。備忘録的に設定を書いておきましょう。製品マニュアルと読み合わせると分かりやすい。
左から OFF | ON | OFF | OFF | OFF | ON | ON | OFF
ツマミは プレゼンス・ドライブ:11時、アンプドライブ:10時、アウトプット:11時、HIGHが1時
あとはGarageBand側でいろいろ調整。さて、そうすると、こんな音でこんな演奏になりました。