ロックの歴史をオンラインでよみがえらせる--ある企業家の挑戦 - CNET Japan
今日、いちばん興奮したネタ。ビル・グラハムというロックの歴史においては欠かすことのできない人物が保有していた、さまざまなアーティストのライブ音源をネットで流す「Vault Radio」なるものを紹介しています。
このビル・グラハムという人は60年代から活躍したプロモーターで、伝説のライブハウス、フィルモア・イースト&ウェストの創設者。モンタレーやウッドストックといったイベントを裏で支えて、その影響力は後のライブ・エイドやアムネスティーなどにも及ぶという、まあ凄い人なんですよ。どれくらい凄いかを知る術はいろいろありますが、例えばAmazonで「フィルモア」と検索するだけでも、フィルモア・イーストやウェストで演奏された名演の数々、オールマンブラザーズ、マイク・ブルームフィールド&アル・クーパー、デレク・アンド・ドミノス、マイルス・デイビス、ジェファーソン・エアプレイン、ヘンドリックス…………、もう書き出すだけでもキリがない。
このラジオで流れるのはフィルモア(など)で演奏された音源で、たぶんレコード化されていないものもあるはずだから、温故知新なロックファンには涙モノなわけですよ。実際に音源を聴いていると、否応なく興奮してくるし、ロック史実的にも重要な価値があるものだ。今も、ディラン&ザ・バンドの「Ballad of a Thin Man」(1974年もの)が流れている。
フィルモアは1970年初頭に相次いで閉鎖され、ビル・グラハムも1991年に他界しているんだが、最近フィルモアはサンフランシスコに復活。この前、サンフランシスコ在中の知人とiChatしていたら、ここでジャミロクワイのライブを見たそうです。うーん、いいなあ、羨ましい。