【追記】
2006.3.14 動きがありました。経済産業省は、ビンテージ楽器や音響機器などいくつかの対象製品を同法の「例外」とし、PSEマークなしでも簡単な手続きで売買可能にすると発表しました。 ITmedia News:PSE法、ビンテージ楽器は「例外」に よかったよかった。経済産業省の柔軟な対応もアッパレ。もちろん個別具体的な視点としては、まだまだ問題はあるんでしょうけど、大きな一歩前進じゃないんでしょうか。
電気用品安全法(PSE法)に対する署名ページで署名してきました。
電気用品安全法(PSE法)。もちろん電気機器の安全な運用を考えると正しい法律ではあるが、中古市場を完全に破滅させるだけのパワーをもった法律でもある。新しいものを買えばいいって単純にはいかない電気機器もたくさんあって、いわゆるビンテージと称されるものは、古いがゆえの趣きというところに価値があるわけ。楽器やアンプ、エフェクタなんてその最たるものだし、すでに製造が終了しているけど絶対に必要ってものもたくさんある。そこから生み出される文化もある。
特定電気用品(112品目)と特定電気用品以外の電気用品(338品目)が対象で、楽器やら電子機器は、すぐ先の4月1日から施行対象となるんだから、もう時間はない。だいたいこんな法律、全然知らなかったぞって話だけど、調べてみると平成14年5月に概要がWeb上でも公表されていて、平成16年2月27日にはパブリックコメントも受け付けていたようだ。しかし、世間が騒ぎ始めたのは今年に入ってから。だから、まったくもって告知不足。施行後の影響範囲の大きさを考えると、秘密裏に事を進めていたんじゃないかって思えなくもないくらいだ。
そんなわけで、4月1日から、どこにも売れない電気機器がうちにも大量に発生するってことになる。まあ、それは大した問題じゃない。でも、たとえば古いハモンドオルガンを巧みに鳴らすオルガン奏者が、より良い音が鳴るハモンドを買おうとすると、必然的に犯罪に手を出さないと商売が成り立たないって、どういうことだよ。