BARKS - Oasis : リアム、アシュクロフトのステージに飛び入り
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うーん、いい話じゃないですか。
しかし、リアムが飛び入りっていう話題よりもビックリしたのが「The Drugs Don't Work」をライブでやっている…。本番で何回もうまくいかないってことは、やはり長年やっていなかったってことだろう。リチャードが最後に来日したのは5年くらい前。この時期はThe Verveの解散後、1stソロアルバムが出た頃なので、どうせ「Bitter Sweet Symphony」はやらんだろって思っていたら、最後あたりで演奏してビックリ。でもさすがに「The Drugs Don't Work」はやらなかった。
「Bitter Sweet Symphony」。The Verve最大の名曲…というのが定説。確かにそのとおり。この曲がライブで演奏された音源を、僕は3パターン聴いている。まずはリチャードの来日公演。ただしこの時は、ストーンズとの一件で嫌気が差したのか、あの壮大なストリングスは鳴り響かず、リチャードが淡々と歌うという印象が濃かった。
2つ目は昨年のLIVE 8でのコールドプレイとの共演。昨年末、ようやくフル尺で映像を見たけど、これはかなり忠実なオリジナルアレンジ。あのリチャードがコールドプレイをバックに「Bitter Sweet Symphony」をやるっていうのは、その場にいたら失禁モノなわけだけど、意外と観客が盛り上がっていなかったんだよなあ。
そして3つ目は、なんとオアシスの福岡公演の音源。そう、リアムが突然途中退場して、ノエルがギター一本で場を繋ぐ際に演奏したというやつ。ノエルの歌自体は、まあこんなもんかって感じだったけど、こっちは観客の反応が温かい。歓声も上がるし、歌っているやつらも多い。
「Bitter Sweet Symphony」が1曲目から鳴り響く名作『Urban Hymns』は、1997年に出たアルバムとしては、実は『Be Here Now』(オアシス)、『OK Computer』(レディオヘッド)を余裕で押さえ込んで一本取っちゃうくらいの名盤だと思う。アルバム全体がかなり大作っぽい雰囲気になっているが、『Be Here Now』の上昇気流的な雰囲気とか、『OK Computer』の混沌へズボズボはまっていく感覚とは違う、なんかこう、もうこの先には終わりしかない厳粛な雰囲気と申しましょうか。こんなアルバムを何枚も作ったら、そのうち人間崩壊するんじゃないかって思うくらいだ。
そしてそのアルバムの中で、「Bitter Sweet Symphony」をも押さえ込んで、聴くたびに鳥肌がたってくるのが「The Drugs Don't Work」なんですよ。そう、上に書いた『Urban Hymns』の強力な印象っていうのは、実はこの曲に集約されているような気さえする。
リチャード・アシュクロフトは1/23に新作『Key to the World』を発表していて、その前の先行シングル「Break the Night With Colour」はこのブログの今月のオススメにもピックアップしているので、本当は新作のことを書こうとおもったんだけど、iTMSで買うかAmazonで買うか悩んでいるうちに今日まで来てしまいました。CDにするかデジタルデータにするかは、ある意味究極の選択。これに対する自分の中の解が出始めているので、それはまた別のエントリーでまとめてみます。